「記憶する住宅」と自ら名前をつけたプロジェクトを開始して、1年半ほどになり、そろそろいろいろな研究成果が出始めたので、それをまとめてご報告しておこう。 「記憶する住宅」は、大まかにいって、(1)ハードウェアの整備(2)ソフトウェアの整備(3)コンテンツの整備と運用の3ステップからなっているプロジェクトである。「記憶する住宅」プロジェクトは、筆者自身にとっては、ここにきてまさに「記憶する住宅」と呼ぶのに等しい成果を得ることができるようになったのだ。 「記憶する住宅」の配線図。ハードウェアの整備は、現時点でこれだけ進んだ