防衛省は、アフリカ・ソマリア沖で海賊の事件が減っていることから民間船の護衛などのため現地に派遣している海上自衛隊の艦艇を2隻から1隻に減らし、その分、北朝鮮の警戒任務などの態勢を強化する方向で最終的な調整を進めていることがわかりました。 防衛省によりますと、海賊の事件はピーク時の平成23年には年間で237件に上りましたが、その後、徐々に減り続け、ことしは6月までの半年間で1件となっていて、海上自衛隊の艦艇は定期的な監視任務を続けている状況です。 一方、国内の部隊は、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることや、中国軍が活動を活発化させていることから、日本海や東シナ海で常時、監視を続けるなど、任務が増加しています。 こうした状況を踏まえて、防衛省は、ソマリア沖に派遣している海上自衛隊の艦艇を2隻から1隻に減らし、その分、日本周辺での警戒監視活動の態勢を強化する方向で最終的な調整を進めてい