在日コリアンの虐殺宣言など悪質なヘイトクライム(差別に基づく犯罪)の標的となっている川崎市川崎区の多文化交流施設「市ふれあい館」のごみ集積場に模造刀と木刀が置かれていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。川崎臨港署は一連の脅迫行為との関連を調べている。 6日、同館の正門脇にある近隣住民用のごみ集積場に長さ約1メートルの模造刀と木刀が並んで立て掛けてあるのを住民が見つけ、110番通報した。 在日コリアン集住地区にある同館には「在日韓国朝鮮人を抹殺しよう」などと脅迫する年賀状が年明けに届き、市役所にも同館の爆破予告が送り付けられた。同一人物によるものとみられる爆破予告は区内の小中学校、高校計5校にも相次ぎ、市や学校から被害届を受けた県警が威力業務妨害容疑で捜査を続けている。