先日8月19日の哲学討論会(第49回京都哲学道場*1)で私=深草が発表に使用した原稿を挙げておきます。 下記原稿に付いては一部用語(「超越論的」の解釈など)の曖昧さも指摘されましたが、一旦そのまま挙げておきます。大まかな内容としては「哲学の古典的な諸立場を筆者なりに七つにまとめて、その間の論理的な関連を記述。ゲームブックやハイパーテキストのように、立場から立場への移り行きの履歴・ログを偽哲学史として創造・再構成する可能性を示した」というところです*2。あるいは、これらの諸立場をキャラクターとして見立てたり、物語の枠組みのタネに考えてみるのも一興かと思っております。 同一性と7つの哲学 はじめに――哲学の構造 哲学がどのようなものであるか、については大いに意見が分かれるのが常である。しかし、どう答えるにせよ、「哲学」には日常的な意見や所感や科学、芸術とは異なる何らかの特徴があって、それはとり