コロナを感染せず感染されず、近所で楽しめる外遊びといえば、庭での土いじりで決まりである。「緑豊かな環境」に行けないなら、自分で作ってしまえばいいじゃない。この春楽しむべき外遊びは、出かけずに完結する庭づくりだ。 わがやではコロナがやってくる前から庭の菜園化を進めていた。お洒落っぽくいえば「エディブルガーデン(=食べられる庭)」である。しかし素人園芸なので、種子を播いても苗を植えても思うようには育たなかった。 ガーデンどころか市民農園の野菜クズ捨て場、といった惨状を数年続けて学んだのは「痩せた建設残土に種子を播くだけでは野菜は育たない」「手間ひまをかけて、はじめて野菜は育つ」という至極当たり前な事実だった。ほとんどの野菜は、栄養のバランスの取れた土に植えなければ望むようには育たない。 しかし、技術を向上させず種子ばかり播き続けて学んだこともある。ある種の野菜や果樹は、手入れをせずとも収穫を楽