近年、日本の野球界で存在感を増してきているのがプロ野球独立リーグだ。日本のプロ野球(NPB)に選手を送り出す一方、NPBや米国メジャーリーグ・ベースボール(MLB)で活躍した選手も所属し、プレーするケースも増えてきた。一方で近畿地方の「ベースボール・ファースト・リーグ」(BFL)のように、選手が無給で「アルバイト地獄」というシビアな環境で野球を続けているリーグもある。同じプロ野球でも、NPBやMLBで輝きを放つスター選手らとの待遇の差は著しい。「夢」を追いかける選手に立ちはだかる厳しい現実。リーグの運営環境も大きなスポンサー不在、観客数〝低空飛行〟が続く。選手が自らの力だけを信じて「いつかは自分も…」と目標を胸に秘めて野球を続けていくことは、決して簡単なことではない。(上阪正人) 市民権得てきた独立リーグ 今年、独立リーグへの世間の注目を集める出来事があった。 MLB通算2586本安打の元