東芝情報システムとルネサス エレクトロニクスの展示を紹介した前編の続き。 距離画像から動きを検知 これまでに説明したような一般的なカメラではなく、赤外線LEDと赤外線を検出するカメラを組み合わせて、利用者の動きを検出する手法もある。 具体的には、まず複数の赤外線LEDからパルス状の赤外線を放射する。操作者に反射して戻ってきた光(反射光)を、赤外線カメラ(赤外線センサー)で検出し、到達時間をそれぞれの画素ごとに算出する。到達時間を距離情報に換算すれば、座標情報とそれぞれの座標での距離情報、すなわち操作者の姿(距離画像)が分かるわけだ。 このような方法を、タイム・オブ・フライト(TOF:Time of Flight)と呼ぶ。一般的なカメラを使う場合に比べて、最終的なシステムは高価になるものの、検出精度を高められる。一般的なカメラを使って検出精度を高めようとすると、プロセッサにかかる負荷が大きく