【ワシントン時事】米共和党の大統領候補になるロムニー前マサチューセッツ州知事は9日、ニューヨーク市で開かれた集会で演説し、「われわれは日本ではない。10年あるいは1世紀もの間、衰退と苦境に陥ってきた国にはならない」と強調、オバマ政権が続けば米国も同様の道をたどるとの認識を示して政権交代の必要性を訴えた。政治専門紙「ポリティコ」が報じた。 この発言についてポリティコは、近年の日本経済の歩みについて通常言われる「衰退の10年」という表現なら理解できるものの、「1世紀というのは驚きだ」と指摘した。ロムニー氏は7月下旬の英国など3カ国歴訪の際、ロンドン五輪の運営にけちをつけるなどして国内外の批判を浴びており、これに続く「失言」と言えそうだ。