作業服やアウトドア用のカジュアルウエアなどが人気となり、業績絶好調の「ワークマン」。いまや店舗数は「ユニクロ」をも上回り、“ポストユニクロ”の代表格となっているが、認知度が高まるにつれて懸念されるのが、街中で同じ服を着た人が増える「被(かぶ)り現象」だ。ユニクロも一時は“ユニバレ”と言われ、アウターなど目立つ服の購入をためらう顧客もいた。果たしてワークマンにその心配はないのか──。ファッションジャーナリストの南充浩氏がレポートする。 * * * フォーエバー21の日本撤退とアメリカ本国での経営破綻、オンワード樫山の600店舗閉店計画、サンモトヤマが自己破産するなど不景気なニュースが多いアパレル業界ですが、ワーキングユニフォームのワークマンは、好調な業績を叩き出しています。 2020年3月期決算(第2四半期)では、営業総収入418億8600万円(前期比45.2%増)、営業利益86億4200万