潜在学習とは ヒトは何かを学習しようという意図がないときにも、気がつかないうちに視覚場面の情報を学習しています。わたしたちが日常生活で感じる「勘」のようなものや、なぜかわからないけれど上手になった技能、なんとなくやり方がわかるという感覚には、多かれ少なかれ無意識の学習が関わっています。 たとえば、毎日同じ本棚を見ていると、どの本がどこにあるのか正確に覚えていないのに、特定の本を探すときになんとなく場所がわかるというようなことがあるかもしれません。あるいは、スポーツやゲームをしているときに、「ここはこうすればうまくいくだろう」という勘が働くこともあると思います。これは、ヒトが視覚場面の情報や行動のタイミングなどを知らず知らずのうちに学習しているためであると考えられます。このような無意識の学習を潜在学習とよびます。 心理学の研究では、私たちがいろいろなパターンを潜在的に学習するということが解明
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