特別な支援を必要とする子どもたちに本の楽しみをたくさん味わってほしいと東京都立多摩図書館は、平成17年度から特別支援学校との連携事業として図書館職員が出向いて、子どもたちに絵本の読み聞かせをしてきており、このほどその経験から得たノウハウを冊子として作成した。 多摩図書館では、学校支援としてこれまでに「読み聞かせABC 集団の子供たちへの読み聞かせに」(東京都子供読書活動推進資料)などを作成してきたが、今回特別支援学校との連携事業で得たノウハウをまとめた冊子「特別支援学校での読み聞かせ」を作成した。 ここでは、子どもの障がいの程度に応じて、読み聞かせを工夫していく手法としてまず6つが紹介されている。 その1は、「寄り添って読む」ことだ。特に、障がいが重い子どもの場合、文章どおりに読むことが優先されるのではなく、子どもの気持ちに寄り添うことが大事だ。食べものの絵本であれば「おいしそうだね