タイでは今年に入り、4万以上のウェブサイトが接続規制の対象となっている(21日、バンコクのインターネットカフェで)=尾崎孝撮影 【バンコク=深沢淳一】タイのアピシット政権が、ネット上の特定サイトへの接続を遮断する規制を強化している。 今年初めから8月までに遮断されたサイトの数は4万を超え、昨年1年間の数字を1万以上も上回った。 タクシン元首相派勢力「反独裁民主戦線」(UDD)の活動活発化を受け、反政府世論を封じる狙いとみられるが、行き過ぎとの批判も強まっている。 政府は4月、タクシン派のデモ激化でバンコクに非常事態宣言が発令された直後に、政治、経済から芸能まで幅広い分野のニュースの投稿を一般から受け付ける人気サイト「プラチャタイ」の接続を遮断した。同サイトを運営するチラナッチさんは、「政府は接続を遮断したサイトや理由を一切説明しない」と批判する。 タイでは、ポルノや賭博など有害サイトのほか