「ここは森林率97%の集落。住民はじいさんばあさんばっか。こんなところに住んでるんだからこそ、仕事は“山”に任せて、楽しく暮らさなきゃだろうよ!」 満面の笑みでそう語ってくれるのは、サカキ・山菜農家の田中幸一さん。 ここは津和野町商人(あきんど)集落。人口約8000人の津和野町の中で、商人は住民59人、高齢化率44%の超少子高齢化地域。しかし、この商人は他の集落とはちょっと違うんです。 「新規就農者の皆様へ。年150万円の気楽なお仕事、ございます。」 商人地区を一言で表すなら、「型破り」。とにかく集落全体を挙げて大小様々なアイデアを出し合い、決めたからには一丸となってその実現を目指します。 代表例が、集落産業。商人では集落全体で「サカキ(榊)」の栽培をしており、農家としてUターン・Iターンをしてくる若者に対して、空いた時間は副職としてサカキの作業をすることを薦めています。サカキの収穫と出荷