いま、日本の山には戦後に広葉樹を伐って杉やヒノキを植林したものの、その後外国産材の輸入で国産材の価格が暴落し、採算が合わないために放置されてしまった荒廃林がいたるところに広がっています。 杉やヒノキを健全に育てていくためには、下の図のように、定期的な整備が必要です。 整備が遅れた林は、満員電車のように窮屈になり、林の中は真っ暗で、下草も生えなくなり、雨が降ると表面の土が流されてしまいます。そして、ひどい場合には根が浮き上がって土砂崩れを起こすことさえあります。 雨が土にしみ込まず、表面を流れてしまうのですから、当然、地下水のためにも良くありません。