ネームは眠くなるよね。あれは不思議なくらい眠くなる。半分寝ているみたいにして描くよね。(浦沢) 夢の中で、できますよね。(東村) しまいには本気で寝る。寝ていて起きると(ストーリーが)できあがっているんだよ。(浦沢) (ネームを描くのに)うんうん悩んだりとかはないですね、まったく。頭の中にあることを、ただイタコのように紙に降ろしていっているだけなので、考えている感じがあんまりないです。キャラが紙の上で喋っていくのを、ただ描いているという感じで、「ああしよう、こうしよう」とかも全然思ってなくて。(東村) (アシスタントに)若い子がいっぱい来てくれると、今っぽくなるっていうか、画面が。古くなるのが一番いやなんですよね。下手でもいいから新鮮味がないといやなんです。(東村) 絵を描くときにすごい気にしているのが、物の重み。髪の毛の重みも、ふわっとした子はふわっとしているとか。着物も、浴衣の重みと冬