InnoDBのアーキテクチャおさらい クエリは、物理レイヤーの特性を意識して書かなければいけないものの、基本的にはロジック(論理)を記述するレイヤーである。前回まで解説したオプティマイザは、論理と物理の中間に位置する(または両者をつなぐ)レイヤーであると言える。つまり、オプティマイザにとっての至上命題は、如何に効率良く下位のレイヤーを使うというものであると言える。一方、下位のレイヤーであるストレージエンジンはまさに実装(物理)の領域である。ユーザーが必要とするクエリに対していかに素早く応答するかが、物理レイヤーたるInnoDBのチューニングにおける最終目標となる。 物理レイヤーのチューニングをするには、そのアーキテクチャを知ることが何よりも重要だ。アーキテクチャこそが物理レイヤーそのものだと言っても過言ではないからだ。以下では、チューニングを行う上で必須となる、基本的な構成部品について説明
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