人は正しいか間違っているかの2元論に走りやすい傾向にあります。極論に走るのは簡単ですが、思い込んだ正解を主張するだけでは問題解決には至りません。そもそも絶対の正解は定義された数学か盲目的な宗教ぐらいにしか存在しません。互いに正解らしきものを受け入れなければ問題自体がご破算になる可能性もあります。結局、正しさを競うことは互いに反対を向いて走っているようなもので決して出会うことはありません。お互いの正しさを主張し続ければ永遠に答えにたどり着くことはできないなら、正しさを競うことにはあまり意味がないのです。 これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/05/22メディア: 単行本購入: 477人 クリック: 15,764回この商品を含むブログ (590件) を見