吉川 弘之 理事長 畠 賢治 ナノカーボン研究センター 富岡 泰秀 強相関電子技術研究センター 夏目 徹 生物情報解析研究センター 江渡浩一郎 情報技術研究部門 小野 晃 広報担当理事(司会) 内藤 耕 イノベーション推進室 小野 今回は、産総研の研究環境をそれぞれに活かして本格研究に取り組んでいる4人の方々から、本格研究の事例を紹介していただき、議論したいと思います。 畠さんは、カーボンナノチューブの産業化に向けた大量合成技術を開発されていますね。ここまでの経緯というのは? カーボンナノチューブの大量合成 畠 産総研に来る前は、米国の大学で基礎研究をしていました。その武者修行時代はかなり厳しい状況でしたが、飯島先生に声をかけていただき、帰国して産総研に入所しました。 渡米の理由は、基礎科学の研究で「ネイチャー」や「サイエンス」に論文を載せたいと