日本の人口問題を語るとき、2005年は一つのターニングポイントとして長く人々に記憶されるだろう。この年、厚生労働省が人口動態統計をとり始めてから、初めて日本は人口の自然減を体験したからだ(1941年から1943年までは統計がない)。 統計によると、出生数と死亡数の差である自然増加数は2004年がプラス8万2119人であったのに対し、2005年はマイナス2万1266人であった。国勢調査でも、2005年10月1日現在の総人口は1億2776万8000人で、前年を約2万20000人下回っており、日本が人口減少時代に突入したことを裏付けている。少子化の影響で日本がいずれ人口減少に転じることは、以前から予想されていた。しかし、当初は2006年が"減少元年"になるとみられていた。現実はその予測を追い越し、1年前倒しにしてしまったのである(図1)。 ではこれから日本の人口はどうなっていくのか。国立社会保障
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