「お好みのワインは」と聞かれても、ソムリエでもないしうまく答えられない。でもおいしい銘柄は飲みたい。もちろん飲みすぎは避けたい。こんな愛飲者の要望をすべてかなえてくれるワインバーがある。しかも、データ分析で。 ソムリエがデータ分析官─。CRM(顧客関係管理)システムのデータを駆使して、顧客をもてなすユニークなワインバーとは、東京港区に店を構える「マックスボルドー六本木」だ。大手のボルドーワイン商社である仏ボルドーワインバンクの日本法人、BWB Japan(東京・板橋)が運営する。2011年11月の開店当初から黒字で、前年比15%増のペースで売り上げを伸ばしているという。 ワインを注ぐのは、「エノマティックマシン」と呼ばれる専用機だ。通常の店舗のソムリエであれば、ワインのコルクを抜き、ワインを注ぐのが重要な仕事の1つだが、マックスボルドー六本木では6台設置したエノマティックマシンがその役割を