ある仮想アプライアンスの説明会。「データセンターでは,ユーザーのニーズに応えるためにネットワーク機器を在庫しておかなくてはならない。仮想アプライアンスなら仮想サーバーとプラットフォームを共通化できる」という趣旨の話を耳にした。サーバー仮想化のコモディティ化に伴い,ネットワーク機器,そしてストレージ装置が,安価なPCサーバーと仮想化ソフトに置き換わる潮時が近づいているようだ。 冒頭部の発言は,シトリックス・システムズ・ジャパンが2009年9月29日に発売した仮想L7スイッチ「NetScaler VPX」の説明会で,評価ユーザー代表として臨席したブロードバンドタワーの大和敏彦社長が述べたものだ(関連記事)。ネットワーク機器,特にデータセンター向けの製品は,発注後すぐに手に入る類のものではない。このためユーザーの要望に応えるための在庫を抱えているわけだが,倉庫に眠っている間は利益に貢献しないお荷
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