今回のテーマ:人月単価の計算方法 前回「SIerが出した見積書を、ユーザー企業はどう判断するのか」では、人月単価の計算方法を紹介しました。 さて、原価を算出した後は、見積もりの作成です。ユーザーは見積書をどのように検討し、発注しているのでしょうか。今回はユーザーの視点から見る見積書について解説します。 【1】 見積書をもらったら、いざ社内決裁 相当規模のシステムを導入する場合、システム担当者の一存で導入について決定することはできません。ユーザー企業は、SI企業から見積書をもらった後、社内での意思決定を行います。情報システム部の会議などでシステム導入の経緯やメリットを提案し、決定権限を持つ人々の承認を得るのが一般的な流れです。キーパーソンは見積書をどう見て、どう承認をするのかを見てみましょう。 【2】 メリットやコスト感は大事です SI企業内では、工数の見積もりは非常に重要な要素です。しかし