■「良い品が安い」だけでは十分ではない 在庫管理に関する業務知識ネタをひとつ。複数の仕入先から同一品目を購入するような体制のことを「複社購買」と言う。広く実践されているやり方で、近日公開予定の「CONCEPTWARE/販売管理」もそれを前提としてデザインされている。ただし、複社購買の考え方は典型的な「全体最適化をもたらさない部分最適化」の事態を招くことがあるので注意が要る。 「複社購買」に関連する年次業務として「契約更改」というものがある。仕入先が扱い商品の販売単価の一覧を提出し、購買担当者はそれを見ながら品目毎にどこを主要調達先とするかを決める。仕入先毎の調達比率を決めるところもある。その際の判断基準は基本的に「品質」と「安さ」だ。仕入先としても、相手が複社購買の体制をとっていることを知っているので、年間の主要仕入先の地位を得るべく高品質と安価を提案する。これで、品質を維持しながらも仕入
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