橘玲先生の『言ってはいけない』では、進化生物学を根拠に、人間の能力がどれくらい遺伝によって決まるかを論じている。 論理的推論能力の遺伝率は68%、一般知能の遺伝率は77%とされていて、頭の良し悪しの7〜8割は遺伝で説明できるという。 かつて3男1女すべてを東大理Ⅲに合格させた佐藤亮子ママが話題になった。 彼女は今、受験界のカリスマお母さんとして書籍を9冊ほど出しており、実は僕も一冊持っているのだが、そこには受験勉強の心構えやテクニックが書かれていた。 しかし僕が見た限りでは 「私の子供が東大理Ⅲに入った成功要因の8割は優秀な遺伝子によるものです」 という記述はなかったはずだ。 しかしどう考えても、4人の子供全てが東大理Ⅲに合格するくらいなら、その頭脳は遺伝によるものが大きいと思われる。 ちなみに佐藤亮子ママは津田塾大卒の英語教師、父親は東大卒の弁護士である。 なので仮に他の家庭の子供が佐藤