まるで生け花を生けるかのように、女性たちを縛っていくゴン・トラボルタ。その見事な縄使いは、もはや神業。「稲作文化の日本における縄には、深い意味があります。それは縛ることで、神聖なものと不浄なものをつなぎ合わせているのです」(有末氏)。今後は、ファッションショーやライブと緊縛の融合のほか、逆に原点回帰の伝統的な緊縛もやってみたいとのこと。 東京都渋谷のクラブ。会場には外国人客やボンデージ姿の女性たちが目立つ。やがて、ステージ上にオレンジ色の派手なカラーシャツを身にまとったアフロヘアの男性が登場。1970年代のヒットチューンと共に軽やかな手さばきで、瞬く間に2人の女性を縛り上げていく。男性の名はゴン・トラボルタ。彼の一挙一動、いや、一挙一縛に観客らは陶酔し、場内は興奮のるつぼに。 この日、イベント「fetiSM」に登場したゴン・トラボルタとは、緊縛師として高名な有末剛氏の一夜限りのキャラクター
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