西宮市の夙川学院短大の教職員らが給与や賞与、退職金約7億円を支給されていなかった問題で、短大を経営する学校法人「夙川学院」は神戸新聞社の取材に対し、近く増谷和人理事長が引責辞任するとともに、学院が所有する土地の一部売却を含めた再建計画をまとめる方針を明らかにした。 学院によると、増谷理事長の辞任は9月下旬の理事会で決定する見込み。後任の理事長は外部からの招請も検討しているという。 増谷理事長は問題発覚を受け、夙川学院が運営する学校のホームページで「経営問題の主因は、リーマン・ショックを引き金にした金融危機で資産運用において損失を出したこと。債務を上回る資産もあり、経営のあり方について根本的な見直しと再構築を進めている」と説明。「学院の代表者として責任を深く痛感している」とコメントしていた。 退職金の未払いについては、西宮労働基準監督署が夙川学院に是正勧告。また元事務員の男性が同理事長を相手
JR西日本は14日、神戸、京都線で人身事故などでダイヤが乱れたときの影響範囲を小さくするため、来年3月までに尼崎、吹田、灘の3駅構内に電車が折り返しする設備を設けると発表した。 尼崎駅では、12両編成でも下り線から上り線に折り返せるよう、引き上げ線を延長。吹田、灘駅では上り線から下り線に移る渡り線を各2本設ける。投資額は約17億円。 この整備で、吹田‐京都間で事故があれば京都‐姫路間で止めていた新快速の運転が大阪‐姫路間で可能に。大阪‐灘間の事故では全電車が西明石‐大阪間で運転できなかったが、普通は西明石‐灘間で運転できるようになる。「最低限、姫路方面から三ノ宮への輸送は確保できる」という。 同社によると、京阪神では運休や30分以上の遅れが出るトラブルが年間約300件起き、神戸、京都線では、事故の影響が広範囲に及ぶことが課題になっている。 (足立 聡) (2011/09/15 08:21)
JR西日本は14日、3月12日の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業後、京阪神から鉄道か飛行機で南九州に移動する人のうち、鉄道の占める割合が熊本行きで約6割(開業前約3割)、鹿児島行きで約4割(同1割)に拡大したことを明らかにした。佐々木隆之社長が会見で述べた。来春、新大阪‐鹿児島中央間の「みずほ」「さくら」を増便させる考えも示した。 鉄道は4~6月、京阪神‐熊本間が前年比2・4倍、鹿児島間が4・5倍と急増、飛行機は約15%減った。佐々木社長は「航空と鉄道の全体でほぼ3割増え、パイが拡大した」と強調した。 来春のダイヤ改正までに直通車両10編成を加える予定で、現在1日15往復の直通運転を増やす方針。ただ、京阪神から九州への乗客に比べて九州から来る人は半分程度といい、佐々木社長は「九州で関西の魅力をPRしていきたい」と述べた。 (足立 聡) (2011/09/14 20:46)
関西電力の森詳介会長は12日、関西経済連合会会長としての会見で、定期検査で停止中の原子力発電所が再稼働できない場合、「この冬場の電力需給は今夏以上に厳しくなる。(関電は)企業に生産の調整(抑制)もお願いせざるを得なくなる」と述べ、関電として今冬も節電を要請する可能性に初めて言及した。 森会長は「冬場は電力のピーク時間帯が夕方になる」と説明。「帰宅ラッシュ時間帯と重なるため、節電の方法も変わる。関西広域連合や自治体とも調整したい」と述べた。 森会長は、関電が15%の節電要請を始めた7月1日から8月末までのピーク時間帯に、前年同時期に比べ約5%にあたる約160万キロワットの節電効果があったとした。一方、8月の全体の販売電力量は、工場などの大口が前年同月比2・1%減、家庭が16・1%減だった。 森会長は「企業が土日への操業振り替えなどの努力で、電力使用量はあまり減らさず生産水準を維持したまま、ピ
「今も兄ちゃんの夢を見る。夢の兄ちゃんは変わらないけど、両親も私も年をとった」 二十一年前の朝、兄の西安(にしやす)義行さん=当時(21)=は、黒っぽいジャンパーの普段着だった。二歳年下の妹、圭子さん(40)は「この服、どこか、おかしないか」と聞かれた。 「いつもはそんなこと気にしないのに。なぜか、兄について行きたい衝動に駆られて。あんなことになるなら、ついて行けばよかった」 ▲▽ 一九八七年三月十五日、兵庫県市島町(現・丹波市)の自宅から、西安さんは高校時代の友人、石川靖さん(42)とドライブに出かけた。 二人は京都・舞鶴へ向かった。石川さんは運転免許を取りたてで、西安さんが運転した。「海を見て、食事をして帰った。変わったことはありませんでした」と石川さん。 夕方、京都府綾部市の綾部駅近くで、西安さんは「列車で帰る」と、車を降りた。 西安さんは約一時間後「無事着いたか」と、春日町(現・丹
神戸市は2日、今シーズンの須磨海水浴場(同市須磨区)の利用客が、過去最低の約53万2千人だったと発表した。7月の台風やお盆後に涼しい日が続いたことに加え、今年から入れ墨(タトゥー)の露出を禁止するなど規制を厳しくしたことで、若者らの足が遠のいたとみられる。 須磨海水浴場は今年、遊泳期間(7月7日~8月31日)を10日間延長。約70万人の来場を見込んでいたが、過去最低だった昨年の約62万3千人を大幅に下回った。 同海水浴場では、昨シーズンの大学生らによる麻薬所持事件を受け、今年4月、条例を改正し、入れ墨の露出を禁止するとともに喫煙スペース以外は禁煙とした。海の家も、営業時間短縮や市が貸与する小型スピーカー以外の使用を禁止するなど規制を強化した。 市によると、期間中に入れ墨のある海水浴客に服などで隠すよう指導した件数は782件。昨年89件開かれた音楽イベントなどは今年10件に減り、騒音に関する
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