鹿島や京都などの国内クラブだけでなく、サンプドリアやメッシーナという海外クラブでもプレーした柳沢敦。日本代表として2度のW杯に出場した男は、現役にこだわり続ける 11月14日、京都サンガは浦和レッズに0-2で敗れ、J2降格が決まった。 うなだれる選手たちの中で、柳沢敦は一番最後にベンチを出て、サポーターへの挨拶に加わった。京都は4回目、柳沢自身は初となるJ2降格の責任を重く受け止めているのだろうか。その表情は3年前とは異なり、色を失ったように生気がなかった。 2008年、柳沢は鹿島アントラーズから京都サンガに移籍してきた。 その前年、チームでは主将を務めていたにもかかわらず夏前から出番が減少し、鹿島残留か移籍かで柳沢は悩んでいた。そんな時、京都の加藤久監督から直接ラブコールを受ける。さらにコーチをしていた秋田豊(現監督)から「鹿島の勝者のメンタリティーを京都という若いチームに教えてやってほ
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