今回紹介するのは上級国民の百田尚樹さんが一般国民時代に書かれた小説「錨を上げよ」です。 百田さんの1980年代に書かれた処女作であり、本人が趣味で書いた本です。百田さんの本の中ではぶっちぎりで長く、面白いですが読み切るのに滅茶苦茶時間がかかります。休日1日中読み耽っていたのに読み終わるのに3週間近くかかりました。あと百田作品にしては意外とテンポが悪いです。 内容としては主人公作田又三が終戦から昭和の時代を生きていくという感じの本です。生まれてから30代になるまでを描いています。ネタバレ抜きであらすじを説明すると、 1巻 誕生から高校生まで 2巻 大学編 3巻 ウニの密漁編(昭和の頃は北海道でウニを密漁して上級国民になる(通称特攻船)のは流行していました。それを描いた話です。) 4巻 タイ編 となっています。昭和の話なので、近隣住民が学生運動にどっぷりのめり込んだり、浅間山荘事件やロッキード
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