コスト増大の問題が浮上したプルトニウム燃料工場の建設現場=米サウスカロライナ州で2016年6月20日撮影、サバンナリーバー核施設ウオッチ提供 原子力政策はいまだに「夢」から覚めていない。核物質のプルトニウムを積極的に利用する構想「核燃料サイクル」の中心だった高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)は頓挫したが、政府は諦めていない。そのツケとして核兵器5000発以上分に相当するプルトニウム約48トンを抱えたままなのに、である。解決策が見いだせない中、核処理に詳しい米国の識者は秘策があると言うのだが--。【大島秀利】