上司や先輩、お客様から「これ確認しておいてくれる?」「よかったら読んでおいて」と書類や書籍を渡されることがあります。目上の方に対する返事なので「拝見させていただきます」「拝見させていただきました」と敬語を使いたくなりますが、「拝見させていただいた」という言葉遣いは誤り。「拝見させていただく」という言葉が誤りである理由を説明します。 「拝見させていただきました」という敬語はなぜ誤りなのか 相手を敬う敬語は日本語独特の美しい表現ではあるのですが、相手を上にするのか(尊敬語)、自分が一歩下がるのか(謙譲語)、色々なルールがあって使い分けが難しいもの。厳格にルールを覚えるよりも、声に出して正しい表現に馴染む方が実践的であると言えます。「拝見させていただく」という言葉が誤用であることを知ったうえで「拝見します」「拝見しました」という正しい表現を声に出して覚えてしまいましょう。 「拝見させていただく」