新型の豚インフルエンザに感染した子どもで、これまでに7人がインフルエンザ脳症になり、2人が重症の肺炎(ARDS)になったことがわかった。18日に開かれた厚生労働省のインフルエンザ脳症研究班で報告された。 脳症になったのは1〜11歳の小児。ARDSは福島県に帰省中の小学生と、東日本の小児。今も重篤な状態が続いている子どももいるという。 研究班代表の森島恒雄・岡山大教授は「季節性インフルエンザでは、ARDSが起きる頻度はあまり高くない。新型インフルウイルスは、動物実験で指摘されていたように肺で増殖しやすいのかもしれない」と言う。(大岩ゆり)