イタリア中部ピサの国立臨床生理学研究所の研究チームは13日までに、肝臓移植を受けた患者のうち、宗教を信じている人の死亡率は無宗教の人の3分の1との調査結果を発表した。ANSA通信などが伝えた。 チームは何らかの目的意識を持った生き方などが治療成績改善に貢献したと推測している。 チームはピサの病院などで肝移植を受けた患者179人について調査。手術後4年の死亡率は無宗教の人が20・5%だったのに対し、宗教の信仰者は6・6%と低かった。国民の大多数がカトリックのイタリアで調査されたことから多くがカトリック信者とみられる。 チームは信者の目的意識のほか、宗教を通じた支援組織の存在、たばこや酒、過剰な肉類の摂取を控える宗教的生活も治療に役立ったとみている。(共同)