宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は21日、スウェーデンで今月16日に行った超音速航空機の試作機の飛行試験で、飛行中に機体に異常な振動が起き、地上に落下させたと発表した。 試験は失敗で、JAXAは、原因が判明するまで次回の飛行試験を延期する。 試作機は全長約8メートル、重さ約1トンで、音速を超えて飛行しても騒音を抑えるよう設計されているのが特徴。試験は、気球を使って高度約30キロ・メートルまで持ち上げた後に気球から分離。グライダーのように滑空させて、超音速で飛行中に生じる騒音を測る計画だった。 JAXAによると、滑空開始から約40秒後に機体の翼が上下に振動する現象が発生、62秒後には機体を制御できない状態となった。このため、地上の安全な場所に落下させたという。