従来の地震予測は数年~10年単位での地震の周期を割り出すことに成功しているのみで、数週間~数日単位での予測は難しいとされてきた。 東日本大震災から6年目を迎えたが、宮城県や福島県沖では余震が続いている。南海地震・東海地震など大型地震のリスクも高まっており、事前の対策が求められている。従来の地震予測は数年~10年単位での地震の周期を割り出すことに成功しているのみで、数週間~数日単位での予測は難しいとされてきた。ところが最近になって、地震の短期予測に役立つ新手法が相次いで発表されている。英国のケンブリッジ大学窒素ガリウム研究センターと米国のロスアラモス国立研究所の研究チームが、実験用の地震で音による予測に成功した。 同研究では、ブロックに力を加えることで地震を再現。ブロック同士の境界には、断層を模した、砕かれた岩石と水でできた粘土が詰め込まれている。地震の前段階として断層粘土が崩壊し始め、この