総務省が「対応できるものからSIMロック解除を実施」とガイドラインで定めた2011年4月1日が過ぎた。現時点ではSIMロック解除可能な端末はわずかで、SIMロック解除自体のユーザーのメリットは限定的。一方でSIM単体で入手できるプランが続々と登場。端末と通信を分けて選ぶことができるようになり、ユーザーの選択肢は広がっている。 SIMロック解除には端末側の準備が必要であるため、現時点で解除可能な端末はNTTドコモの「らくらくフォンベーシック3」に限られる。ガイドラインには強制力がなく、NTTドコモ以外の事業者は解除に消極的だ。仮に他事業者の対応が進んだとしても、通信方式やアプリケーションの制約があることから、携帯事業者間でSIMを入れ替えて同等のサービスを利用できることはない。 SIMロック解除の本質は、一般に言われるような「事業者間のSIMの差し替え」とは別のところにある。SIMロック解除
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