『ぶらどらぶ』で、久々にアニメの世界へと帰還した押井守総監督。本作は押井総監督にとって『うる星やつら』以来のシリーズアニメ、しかもドタバタコメディということでも大きな話題を呼んでいる。これは原点回帰か、はたまた新たな挑戦か。一度口を開けば止まらない押井トークの前半戦、まずこの話題から。 ▲押井守総監督。 ――久々にテレビシリーズフォーマットの作品を手がけられたわけですが、まずはその感想からお聞かせいただけますか。 押井 一言で言えば面白かったです。そもそも今回は「シリーズを楽しむ」をテーマにしていたからね。 ――そうなんですか! 押井 『うる星(やつら)』をやった時は「もう(シリーズものは)こりごりだ」と思ったわけ。もっとクオリティの高い成果物が欲しくてフリーになって、OVAのミニシリーズ、『御先祖様(万々歳!)』と『(機動警察)パトレイバー』みたいな例外はあっても、基本的に映画一本でやっ