不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 「計画のスパン」というエントリーでもすでに紹介しているが、やはり、この本はすごい。これまで台所というものをいかに誤解し、それゆえに台所や食に対する自らの考えを陳腐化していたかということが思い知らされる。 いや、それどころか、そもそも台所ということに限らず、ひとが生活のなかでモノをデザインし、作り、使用するということが本来どういうことなのかということをあらためて考えさせられた。 こんな本が10年以上も前に書かれていたことを知らなかったなんて、と思う。くだらないデザインメソッドの本を読んでいる余裕があったら、まずこちらを読むべきだ。目から鱗のはずである。 著者は、台所とは何なのか、それをデザインするためには何を考えればよいかの問いから、世界各地の台所をフィールドワークして回って