不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 この本は『欲望解剖』で茂木さんが「イリュージョンの本質について知りたい人は」この本を読むとよいと語っていたのがきっかけで手に取ったのですが、その言葉通り、錯視や錯誤を手がかりとして、脳と意識、意識と身体、環境などの深いつながりについて考察している本です。 錯誤と正しい認知この本では、かけると上下左右が逆さに見える「さかさめがね」や色つきめがねなどの例を用いて、脳はそうしためがねを長い間、かけているとそれにあわせて適応してくる話を紹介してくれています。 さかさめがねをかけると当然上下左右が反対に見える。でも、それをずっとかけ続けていると、上下は1週間で、左右も4週間ほどで通常通り見えはじめるそうです。 不思議な感じがしますが、元々眼の網膜に映った図像は上下さかさまであることを