不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 マーケティングを行う上で重要なスキルだと僕が考えるものの1つに「今ある世界とちょっとだけ違う別の世界を想像してみる」スキルがあります。 ちょっとしたボタンの掛け違え売れないものの中には、何か1つボタンを掛け違えてしまっているために、人々がもっているニーズとつながらず、欲求を喚起できずにいるものが意外と多いのだと思います。 人々があらかじめ持っているスキーマ(知識の束)と商品の置かれた文脈(コンテクスト)にちょっとしたズレがあるために、「欲しい」あるいは「必要」という気持ちを起こさせない。つまり、それは何かしらの話を聞いたり、読んだりしたときの「わからなさ」に近いものがあります。 (「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因/西林克彦」参照) 商品が描く世界と人々が住む世界