不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 昨夜の「日本語ということばを使う日本人」に引き続き、6/18発売予定の『デザイン思考の仕事術』のボツ原稿より・・・。 人と物との関係でも、人間同士の関係でも、そこに親しみをもった接点が生まれるためには、その間に何がしかの知覚可能な媒介が必要になります。それは言葉であることもあれば、音楽や絵だったりすることもあれば、デザインされた物であることもあるでしょう。 そうした接点の媒介になる物には何らかの機能をもっているということもいえるでしょう。機能あるいは用途。柳宗悦さんの「用の美」の話はしましたよね。「用途を離れては、器の生命は失せる」と柳さんは『工藝の美』に書いています。日常使いのために制作された器にこそ美は宿るのであって、茶人の趣味にあわせて作られた器は美から離れると柳さん