学校現場が新型コロナウイルスの“侵入”に神経をとがらせている。「第3波」では長崎県内でも児童生徒や職員の感染が確認された小中学校が相次いで臨時休校。保護者の心配の声もあり、学校側は感染防止を徹底せざるを得ないのが実情だ。一方で、教室などの消毒作業は教職員の新たな負担になっている。 【動画】「涙が出た」コロナ終息願う動画、ネットで話題に 全校児童が下校した夕方、長崎市立山里小で校内放送が流れた。 「消毒タイムの時間です。先生方、消毒をよろしくお願いします」 職員室などから廊下に出た教職員の手にはビニール手袋とアルコール消毒液。手分けして学級棟1~4階と音楽室などの特別教室が入る棟1~3階の共用部分を回る。消毒箇所は水道の蛇口、トイレや教室の扉などさまざまだ。 平日は毎日行う消毒タイムは3学期の始業式に合わせて同小が独自に始めた。これまで児童や教職員の感染者は出ていないが、県内での「第3波」を