FBI(米連邦捜査局)が、ビン・ラディン・グループの取引実態を調査すべく、同グループと関係の深い複数の銀行の経営者を尋問したことがあったが、関係を示す証拠はなに一つ見出せなかった。 調査対象になった銀行は、サウジアラビアの「NCB」、「ドイチェ銀行」ロンドン支店、「シティ・グループ」、「ABNアムロ」等々であったといわれている。 ビン・ラディン・グループから年間数万ドルもの多額の支払いを受けている「ミドル・イースト・ポリシー・カウンシル」という非営利団体がある。その所長、チャールズ・フリーマンはいう。 「サウジアラビアのビン・ラディン・グループこそが、米国、ないしはサウジアラビアにおける米系企業と深く結びついている」。 このフリーマンは、湾岸戦争時、対サウジアラビア工作を米国政府から請け負い、サウジアラビアにおいて実質的に米国大使のような役割をはたした人である。彼は、9・11後、オサマの二