この本は1979年出版だから、まだ日本経済が成長し続けていた頃だ。今から考えると、当時既に日本資本主義の精神は荒廃してきており、山本七平を無視したから日本経済は崩壊した、というような状況にある。この人の業績は他にも多いだろうが、少なくともこの本は第一級のものだ。小室直樹との共著「日本教の社会学」などと合わせて読むと理解しやすい。この二人の社会学的研究は、日本人にとって何よりも優れた薬となるだろう。下のブログはこの二人の影響を大きく受けていると思われる。 武蔵野航海記 http://plaza.rakuten.co.jp/sailmssn/ 以下、私(VIP)がこの本を以前読んだ時の感想をもとに要約する。 日本の機能集団(企業、官庁等)は共同体である(何時からかは不明)。 終身雇用も年功序列も、共同体には当たり前のことであり、そういう契約があるわけではなく、日本式経営というものでもない。 共