担当した学生が、周囲の社会環境に対し不適応をきたしており完全に孤立してしまっているが、そのことをまるで自覚しておらず改善する様子を見せないとする。懸命に、現状に気づかせようとするがその学生の心は固く閉ざされており、意見が入り込む余地はない。そのような時、教師は、どのように指導していけばよいのであろうか。 そのことを考える前に、そもそも彼らは、知能に問題があるわけではないのになぜ社会的環境に適応できないのであろうか。それには大きく分けてふたつの理由が挙げられる。まずひとつ目として、対人関係をうまくこなすための技術である社会的スキルをそれまでの人生で十分に学んでこなかったことが考えられる。そしてふたつ目としては、人生のどこかの時期で不適切な対人反応を身につけてしまったことが考えられる。そこで、不適切な対人反応を消去し、社会的スキルを学ばせて、対人反応を変えていくように指導していかなければならな
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