球場に将棋盤を再現し、駒に見立てた本物のクルマを動かして対局する――。トヨタ自動車とネット動画配信大手ドワンゴが企画したそんなイベントが、埼玉県所沢市の西武ドームで8日催される。ネットの浸透はクルマ離れや将棋離れの遠因との指摘もあるが、今回は若者の心を取り戻そうとタッグを組んだ。 ネットの動画サイト・ニコニコ動画が8日に生中継する今回のイベント「リアル車将棋」は、羽生善治名人と若手のホープ豊島将之七段の対局だ。羽生名人が過去のトヨタ名車チーム、豊島七段が現在のトヨタ人気車チームを指揮する。 基本的なルールは、通常の将棋のまま。駒となる車には、屋根に「王将」「飛車」などのボードが載せられ、成るとひっくり返す。巨大将棋盤の1マスは5・8メートル×3・5メートルで、全体で54・2メートル×33・5メートルの盤に計40台の車がひしめく。取った相手の駒はそのまま自分の駒として使える。対局が進むと新旧