米ソフト最大手マイクロソフト(MS)は3月31日、米ネット検索最大手グーグルが欧州の検索市場で独占的地位を乱用しているとして、欧州連合(EU)の欧州委員会に対し、EU競争法違反の疑いで調査するよう訴えると発表した。 欧州委の調べによると、グーグルは欧州検索市場で95%のシェアを握っており、MSは「米国より独占はひどい状況だ」と指摘。対抗する検索サイト「ビング」を運営するMSは「ライバル社が検索の選択肢を消費者に提供するのを阻害している」としている。 MSは具体例として、グーグル傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」について、投稿された動画をライバル社が検索するために必要な情報をグーグルが十分開示せず、利用者がグーグルを利用するよう仕向けていると指摘した。 パソコン用基本ソフト(OS)で圧倒的なシェアをもつMSはこれまで、EU競争法違反などの疑いでライバル社から訴えられ続けてきたが、今回