海老原嗣生さんの『雇用の常識「本当に見えるウソ」 』に、中村圭介先生が短いエッセイを寄せておられます。言い得て妙と申しますか、なかなか鋭い見方を示しておられるのでご紹介したいと思います。 日本型雇用の崩壊については、過去3回大きく騒がれたことがあります。1960年代の資本・貿易自由化時、75年のオイルショックから安定成長への移行期、そして90年代のバブル崩壊期です。ただ、この3回の大騒ぎを経ても、「長期勤続」と「年功賃金」、「新卒一括採用」と「定年」などの日本型雇用は崩れなかった…ではなぜ、壊れもしないのに日本型雇用は崩壊する崩壊すると騒ぐのか… 一つには、…壊れてほしくない、という不安がある…いつの時代でも、「10年後に日本型雇用は崩れているか」という問いに「YES」と答える人の数が非常に多かった。つまり不安を持っていた。その不安に対して「壊れる」とリードすることは、マスコミ受けがかなり
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