作曲家、坂本龍一氏の8年ぶりのアルバム『async』が発売された。このアルバムは『架空のタルコフスキー映画のサウンドトラック』というコンセプトによってつくられたものだ。 発売に伴い、『坂本龍一 | async 短編映画コンペティション』が開催されている。出品された作品の中から、Julius Horsthuis 氏の “Recurrence”(循環・回想)という作品をご紹介しよう。 ”Recurrence” のテーマは「フラクタル」である。フラクタルとは、「図形の各部分と全体像とが相似である」という状態だ。ある図形の一部分を切り取り、拡大すると、そこに全体像と同じ図形が現れてくるのである。 手が届きそうで届かない、夢幻のようなフラクタルの世界 Recurrence 全体を俯瞰する。この不思議な街の詳細が見たい。注意を細部に切り替え、つぶさに眺めていく。 この画像を大きなサイズで見る 細部の中