国内最大の通信事業者、NTTグループの成長戦略に誤算が生じている。原因は、グループの稼ぎ頭であるNTTドコモの変調だ。同社は今期、音声収入の減少や端末の割引費用が増大するため、期初の営業利益予想を前期比691億円減の7500億円としていた。 が、6月に投入した音声定額を含む新料金プランには、強烈な副作用が伴った。10月までに1000万件と想定以上のペースで加入があり、最も低額なデータ通信プランに人気が集中したため、営業利益予想は従来から1200億円もの下方修正を余儀なくされた。近年、8000億円前後の営業利益を稼いでいたが、2015年3月期は6300億円に落ち込む。この急変に、競合他社の幹部から、「プランのシミュレーションがお粗末すぎる」と言われるほどだ。 ドコモが緊急対策を発表 10月の中間決算会見でドコモの加藤薫社長は、緊急対策として下期に500億円のコスト削減を発表。マーケティングや
![稼ぎ頭のドコモに変調、どうする巨人NTT](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1bf3e98e25baaf839769e75c33073d52f9de6aef/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F9%2F9%2F1200w%2Fimg_99a494d20a30c1c5db69a21b214f7d8123652.jpg)