2009年4月30日現在、豚インフルエンザの流行が進行しつつあります。そのニュースや関係機関、そして人々の対応を聞くと、病気や衛生に関する知識と情報が広く、正確に知られるようになってきたことが分かります。 1964年(昭和39年)に出版された、小松左京さんの名作SF『復活の日』は、1980年(昭和55年)に映画になったことでご記憶の方も多いかと思います。この作品は、当時の近未来である1969年に、とある理由から未知のインフルエンザが大流行して人類が滅亡へと追い込まれるという骨子になっています。 人類の滅亡が描かれた1969年の作品世界から40年。人類は、より多くの知識と技術を手にしました。果たして、あの『復活の日』の状況がもしも発生したら、どのような展開が待っているでしょうか。 原作では第一部第三章『初夏』のあたりを想定して、一場面を描いてみました。 >>>ここから さて――これで、